PILORY

ピロリー菌

ピロリー菌の除菌治療の保険適用について

ヘリコバクター・ピロリー菌の感染が胃や十二指腸の潰瘍や胃がん発症のリスクとなることはよく知られています。
2020年時点で日本人の40歳以上のピロリー菌感染は20~30%ほどに低下したといわれておりますが、ピロリー菌感染者の唾液や便から5歳ほどまでのお子様に移してしまう可能性があります。

日本人の胃がんの99%ほどは、このピロリー菌感染によるものとされています。つまり成長期になった時点で胃にピロリー菌の感染が一度もなければ、一生胃がんリスクの低い人生を歩むことができます。

ご本人のためにもご子息のためにも、胃がんの予防の観点から、積極的にピロリー菌検査、除菌治療を検討していただきたいと思います。
除菌希望の方は当院スタッフに遠慮なくご相談ください。

なお、保険適用となる条件として下記の2点両方が必須とされておりますのでご了承ください。

  • 胃内視鏡検査により、慢性胃炎(ヘリコバクター・ピロリー菌感染胃炎)の所見があることを確認する。

  • ヘリコバクター・ピロリー菌の感染を以下のいずれかの方法で確認する。

    迅速ウレアーゼ試験(検尿):20分で結果が出ますが、若干、感度が低い。
    抗体測定(血液検査):おおむね3日間で結果が出ます。
    尿素呼気試験(吐いた息を袋にためて検査):おおむね3日間で結果が出ます。
    糞便中抗原測定
    内視鏡検査での生検 など

当院での除菌療法の手順

1

内視鏡検査

事前にご予約をお取りいただいて受けていただき、慢性胃炎があることを医師が診断します。

2

血液検査もしくは尿検査もしくは尿素呼気試験

3

ピロリー感染が検査で確認でき次第、除菌薬処方

4

1週間だけ除菌薬服用

5

服用終了後、8週間以上空けてから除菌判定検査(尿素呼気試験)

6

3日間後以降に除菌判定結果説明

この時点除菌成功していれば終了です。
除菌しきれなかった場合は上記の4.から再挑戦(2次除菌)できます。
その際は除菌薬は一部変更しての再挑戦です。

2次除菌でも不成功の場合は、3次除菌(4.~6.)を自費にて承ることも可能です。

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